公開日 2021年4月22日 最終更新日 2023年12月27日
普段最も身近たくさん消費する消耗品と言えば、紙ではないでしょうか?誰もが使うであろうトイレットペーパーやティッシュを始め、新聞を定期購読していたり、仕事場・学校でノートやメモを使っている人も多いと思います。あなたはいつも購入している紙の消耗品また商品は、どのようにして選んでいますか?
よく使う消耗品である紙もサスティナブル(持続可能)な商品を選ぶことができます!サスティナブル(持続可能)な商品というのは、環境や人にやさしい商品とも言えます。
- 太陽光などの再生可能エネルギー
- 古い資源を使うリサイクル素材でできた商品
- 公正取引の認証を受けた商品
世の中は便利で安いものから高級品まで様々な商品で溢れていますが、ドイツではここ一年紙に変わるサスティナブル(持続可能)な商品として竹からできた商品が急激に増えています。この記事ではその竹について掘り下げたいと思います。
もくじ
再生が早い!竹からできたエコな商品
最近はドイツのお店でよく見かける、Bamboos(竹)の素材からできたNachhaltige Produkte(持続可能の商品)ですが、そもそもなんで竹がサスティナブル(持続可能)なのかというのは、竹の特徴にあります。
竹は1日約1メートルと、とっても早く成長して刈られても竹は死なずにまた成長します。また竹は他の慣用の木々よりも35%も多く酸素を生みだすのです。
竹は木と比べると再生力に優れているから、商品のために利用されたとしてもその強い生命力のおかげでまたすぐに成長してくれるというわけですね。
竹からできた商品はどんなものがある?
竹製の商品は木製同様にかなり幅広く存在します。意識して買っていなくても、あなたのお家の中に竹製品が隠れているかもしれません。
- 家具
- 生活雑貨
- 食器
- ストロー
- 買い物バック
- コットン
- キッチンペーパー
このように竹からできた商品は色々と長持ちするものから、繰り返し使えるものもたくさんあります。
おすすめの竹製品:キッチンペーパー
我が家でも特にバスルームは家具から小物まで竹の商品に溢れていますが、私が特にお勧めしたい竹製品はキッチンで役立つキッチンペーパーです。
普通の紙からできたキッチンペーパーの原材料は木で使い捨てです。そこで竹からできたキッチンペーパーは、使用後洗って繰り返しも使う事ができるます。それを製造しているメーカーによって多少差はあると思いますが、我が家で利用している竹のキッチンペーパーは1枚につき洗って100回繰り返し使えると記されています!
竹のキッチンペーパーは薄いフェルトに近い感じで、紙のものと比べるとかなり丈夫です。別の記事で森でクマニラを収穫してペーストを作ったことを書いたのですが、大量のクマニラについた砂埃などを洗って水切りする際にこの竹のキッチンペーパーがとても役に立ちました。何度も使うことを考えると、その分の紙ゴミが減らせるというのはかなりの魅力です。
ドイツの【クマニラ】でベジタリアンのペースト作り、シンプルな簡単レシピ
おすすめの竹製品:歯ブラシ
今一番流通している歯ブラシは電動歯ブラシも含めてプラスチック製ではないでしょうか。歯ブラシは必ず毎日使うもので、消耗品です。竹もプラスチックも製造や輸送にエネルギーはかかってしまいますが、プラスチックの製造には石油という資源が必要です。
竹の成長力を石油の消費と比較したり、ゴミになった場合燃やす時に発生する二酸化炭素の量を比較すると、竹の方が環境にやさしいのではないでしょうか?
そんな環境にやさしいエコな竹製の商品ですが、たまに「こんなに高いの・・・?」といった商品が中にまぎれているのも事実です。
エコやトレンドを利用した商品
竹製商品に限りませんが、たまにサスティナブル(持続可能)な商品の「サスティナブル」というワードを利用した高額商品を見かけます。
ただ高額だからといってその商品が一概に値段相応のものでないとは言えず、中には値段相応の素晴らしい商品もあるので、正しい見定めが必要です。
- (作り手の)デザイン料
- その仕事にかける時間
- 材料費
これらのすべてが商品の値段に影響してくるので、全ての値段の高いサスティナブル(持続可能)な商品が消費者の心を利用しているわけではありません。
今購入を考えている商品が、本当に価値のあるものなのか、自分の目・耳で確かめることが環境や人の事を考える上でとても大切であるということが分かります。
トランスポートの距離によって、環境保護に大きく影響する
竹からできた製品であるからといっても、その全てがサスティナブル(持続可能な)商品とは限りません!「竹は環境にやさしい商品なんだ!さっそく買ってみよう!」と思ったあなたへ、サスティナブル(持続可能)な観点でもう少し踏み込んでみませんか?
ヨーロッパの例として、その商品や原材料が中国やアフリカから輸入された商品であれば、そのトランスポートで発生した排気ガスなどが、地球温暖化につながってしまう可能性がありますよね。なので生産地をチェックすることは環境保護を考える上でとても大切なことのひとつです。
しかしあなたの求めている商品が何年も使うことができるものや長持ちするものであれば、何度も買い替えるよりも環境に負担をかけないこともあります。しっかりと自分の目で環境にやさしい商品を見極めて買い物を楽しんでください!