公開日 2021年4月23日 最終更新日 2023年12月27日
Nachhaltigkeit=持続可能性は、ドイツでよく耳に目にする言葉のひとつです。同じ意味の英語でSustainability(サステナビリティ)といえばピンときますか?
サスティナビリティ(持続可能性)とは・・・
長い期間持続する効果のことです。未来に長く続く持続可能な地球を守るため、いかに環境に与える悪影響を抑えるか、環境保護につながるエコなことなどが【サスティナビリティ(持続可能性)】なのです。(引用:なんで? in ドイツ)
この記事では、サスティナブルな生活を送る上で「ゴミ処理」で気を付けられることをまとめています。生活していれば絶対に出てくるゴミだからこそ、まずはそれらを減らすこと、それから出たゴミはしっかり分別することがサスティナブル(持続可能)な生活へとつながります。
もくじ
サスティナブルな生活:ごみ処理の6つのポイント
あなたが普通に生活する上でゴミを避けることは不可能ですよね?食べ物を食べればゴミは出るし、鼻をかめばティッシュを使ったり、トイレに行けばトイレットペーパーを使う・・・とどう考えてもゴミ0の生活を送ることは不可能です。
ただ、ちょっとでもそれを減らしたりすることは不可能ではないですよね。そんな気づきがサスティナビリティ(持続可能性)に繋がります!
- ゴミはどんな時もできるだけ避けるように心がける
- ゴミの分別はしっかり正しくする
- 生活のゴミを減らすために計画的に買い物をする
- 残り物も食べたり調理して使う
- ゴミになってしまう素材でできたものではなく、再利用できる素材からできたものを選ぶ
- 環境にやさしい飲物を優先的に飲む(水道水・化学製品が入っていない飲物やお茶)
なんでサスティナビリティ(持続可能性)に結びつくのか?
1つ目のポイントである「ゴミを減らすこと」1つにしても、ゴミの量が減れば・・・それを燃やすためのエネルギーが削減され、エネルギーを作り出す石油などの限られた資源の使用を減り、さらには燃やす時に発生する二酸化炭素も削減することができるのです。
あなたも異常気象などで気候の変化は肌で実感しているはずです。サスティナブル(持続可能)な未来を残すために、すぐ身近に意識できることがあるのに実行しない理由はありますか?
ゴミを減らすべく具体例
私流のゴミを減らす工夫で一番効果的だったのが、「減らしたい物のワードを1つ決めて使わないようにすること」です。例えば私が長い間何も考えずに消費していた、食品用ラップの例です。
以前の私は・・・
食材を使いきれない👉その食材を食品用ラップで包んで冷蔵庫に入れる
夕食が余る👉小皿に分けて食品用ラップで蓋をする
意識し続けた結果・・・
食材を使いきれない👉その食材をタッパーに入れる
夕食が余る👉深い皿に入れて平皿で蓋をする
代用品があればゴミは減らせる:食品用ラップ
例えばラップは汚れてしまって可燃ゴミとして捨ててしまっていませんか?そうするとまた新たにつくり出すために原料の石油という限りある資源が必要になってきます。
食品用ラップの代用品としては、蜜蝋ラップがあります。ドイツで約9ユーロで購入したWrappy-Bienenwachstuch(蜜蝋ラップ)は。大きいサイズとそれより一回り小さいサイズが1つのパックに入っていました。自分の好きなサイズに切って使えることも魅力の一つです。
- 綿蜜蝋
- 樹脂
- ホホバオイル
私が購入したWrappyは約500回使えると記載されているので、500回利用したサランラップのゴミを想像すると、このWrappyでかなりの量のゴミを減らすことができることが分かります。
代用品があればゴミが減らせる:クッキングペーパー・アルミホイル
食品用ラップだけではありません。オーブンやオーブン付き電子レンジを使うなら、繰り返し使えるクッキングシートを使うのも一つの手です。
そのクッキングシートは多くの場面でアルミホイルの代用品としても使うことができます。アルミホイルは燃やせば灰になりますが、その製造過程にはいくつかの環境問題があるのです。
代用品があればゴミが減らせる:バスルーム周り
我が家のバスルームは今やかなりの量のゴミを減らすことができています。
- シャンプー・コンディショナー・ボディー/ハンドソープ・は全て固形👉プラ容器を減らす
- 歯ブラシは自然由来の素材👉プラを減らす
- 衣類用洗剤は環境を思ったフロッシュ👉化学製品を避ける
- 掃除用洗剤はフロッシュやその他のもの👉プラ容器を減らし・化学製品を避ける
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ゴミは正しく分別する
分別する目的はリサイクルです。「面倒くさいから分別しない」という行動は本来リサイクルできるものを可燃ゴミとして燃やしてしまうということです。
例えばプラスチックについて考えてみましょう!
プラスチックを作るには石油という限りある資源を必要とし、それを違う成分と結合させ一つのプラ製品にするにはエネルギーが必要です。そのエネルギーを作り出すにもまた資源が必要です。つまり・・・
- 分別すれば👉リサイクルされて有効活用される
- 分別しなければ👉また生産するのに再び資源とエネルギーが必要
日本はプラスチックを大量に消費して、可燃ゴミとして大量に捨てている国の1つです。別記事で日本のプラゴミ事情について書いているのでぜひ読んでみてください。
【レジ袋有料化】がなぜ意味がないと言われるのか?環境にもたらすメリットとは?
計画的なお買い物と残り物
お買い物は気分が上がってついつい買い過ぎてしまったりしますよね。その結果買うつもりでなかったものは使わずにクローゼットの中で眠ってしまったり、食品であれば腐らせてしまうことに・・・そんなことにならないように
お買い物に行く前に、必要なものを事前にメモして不必要なものは買わない!
万が一要らないものを買ってしまっても、最近は情報が簡単に手に入るのでネットを有効活用すべきです。
- 着ない服をリメイク
- 不要なものをメルカリで売る
- 残り物で食事を作る
服のリメイク法は分かり易くYoutubeにたくさんの人が紹介しています。メルカリは出品から郵送まで簡単にできるようになっています。残り物がでたら?キーワード検索すればレシピがいくらでも出てきます。
これ以外にもたくさんの可能性があります。迷わず捨ててしまう前に、それがゴミにならないように一度考えてみてください!
ゴミになってしまうものを避ける
個包装が大好きな日本の商品、すぐにゴミが溜まって時々嫌になりませんか?最近は、新鮮さと美しさを優先させた過剰包装が目立ちます。それが当たり前になった人たちは、簡易包装を選ばないようにもなっていてまさにゴミは増える一方ですよね。
- 買い物の時点で包装の少ないものを選ぶ
- 詰替え用を選ぶ
- リサイクル素材でできたものを選ぶ
- 環境の負担にならない素材でできたものを選ぶ
- 包装がリユースできるものを選ぶ
🌱例えば、液体のシャンプーやハンドソープは大体がプラスチックの容器に入っているので、包装が少ない石けんを使えば、プラ容器のゴミやシリコンの入った製品などを避けることができます。
環境にやさしい飲み物を選ぶ
なかなか遠回しな言い方ですが、やはりコンビニで購入できる飲料水はピュアなものではありません。そこには酸化を抑えるものであったり、添加物が含まれていたり・・・そしてもちろんそれらはペットボトルやゴミになる紙パックで販売されていたりします。
🌱コンビニでお茶を購入
- ペットボトルの製造にかかるエネルギー・資源
- 酸化防止のビタミンC
- 製造会社からコンビニまで輸送するエネルギー・資源
🌱おうちでお茶を作る
- お茶をに必要な水(資源)
- お茶を沸かすのに必要なエネルギー
ドイツ生まれ【マイボトル】おしゃれな3つのおすすめ【THERMOS】とドイツの関係とは?
まとめ:ゴミ処理で気を付けられるポイント
サスティナブル(持続可能)な生活はこのようなちょっとした意識から送ることができるもので、そのちょっとした意識が未来の地球を守ることにつながります!