公開日 2021年4月28日 最終更新日 2023年12月27日
私がサスティナブル(持続可能)な生活を意識し始めてからというもの、一気にたくさんの習慣を変えたわけではなく、マイペースに自分にできることを増やしていきました。
企業が与える影響はもちろん大きいですが、それだけでは環境・人権問題は変わっていきません。企業が提供するサービスや商品を利用する個人が少しでも地球の・この世に生きる全ての生物の未来を考えて行動することが根本的な原因を解消し、その数が増えることでどんどん大きな力になり結果につながります。
この記事では、私がサスティナブルな生活を送る上で意識・実行していることと、これから実行に移したいことをまとめました。
もくじ
- 1 サスティナブルな生活とは?
- 2 1. トイレットペーパーは再生紙
- 3 2. 手洗いせっけんは固形
- 4 3. 洗顔料はノンマイクロプラ
- 5 4. スキンケア・コスメはオーガニック商品
- 6 5. 歯ブラシはプラ製を避ける
- 7 6. エスプレッソマシーンで淹れるコーヒー
- 8 7. 手作りの朝ごはん
- 9 8. ゴミはしっかり分別
- 10 9. お弁当とマイボトルにドリンク
- 11 10. なるべく自転車、公共交通機関を使う
- 12 11. お買い物にはマイバックを持参
- 13 12. 買い物リスト
- 14 13. 包装少ないのものを選ぶ
- 15 14. なるべく地元のものを選ぶ
- 16 15. プラに入れない
- 17 16. オーガニック商品を選ぶ
- 18 17. 見切り品をチェック
- 19 18. 布製品もオーガニックや環境にやさしい製品を選ぶ
- 20 19. 長く使うこと・リユースのセカンドハンド
- 21 20. どこからやって来た商品かチェックする
- 22 【サスティナブルな生活】35のこと・前編のまとめ
サスティナブルな生活とは?
サスティナビリティ(Sustainability)は持続可能性のことで、ドイツ語ではNachhaltigkeit(ナッハハルティヒカイト)といいます。ドイツでは至る所にその言葉を聞き、商品を見れば “nachhaltig” と示されていることが多々あります。
「サスティナブル(持続可能)な生活」とは、環境・生き物にやさしくあることで、それらがずっと未来に良い形で続いていくように繋げる生活のことです。
※この記事では朝起きてから夜寝るまでの1日のルーティーンとして順を追ってまとめ、前編では朝起きてから買い物までのルーティーンをまとめています。
1. トイレットペーパーは再生紙
朝起きてトイレに行くと、そこにすでに意識できることがあります。トイレットペーパーは新しい資源を必要としない再生紙を選ぶことです。
トイレットペーパーや紙の消耗品の主な原料は木です。これも限りある資源であり、無駄遣いを続ければやがて木はなくなってしまいます。
例えば木は地球温暖化の原因となっているCO2(二酸化炭素)を吸収してO2(酸素)を発生させます。この木を守ることが、未来を守ることにつながるのです。
2. 手洗いせっけんは固形
手は固形石けんで洗います。石けんは固形を選ぶことでゴミを圧倒的に多く減らすことができます。私が普段買っている石けんから出るゴミは細い紙帯だけです。それだけでプラ容器、または詰替え用の包装も避けることができます。
3. 洗顔料はノンマイクロプラ
さあ、しっかり目を覚ますためにも顔を洗います。洗顔料はノンマイクロプラです。洗顔料にはマイクロプラスチックが含まれているものがあるのをご存知でしょうか?あのスクラブ剤がその正体です。これは下水として流されていきますが、下水処理場で処理できないくらい小さなものなのでフィルターを通り抜けて、やがて海に流れていきます。
海に流れるということは、海の生態系を破壊したり、マイクロプラを飲み込んだ魚を人が食べる可能性もあるのです。
洗顔料に限らず、メイク用品・日焼け止め・ボディケア用品などにも入っている可能性があるので成分をチェックしてみてください。
4. スキンケア・コスメはオーガニック商品
私のスキンケア・コスメはオーガニック商品率80%ほどです。皮膚科で処方されたもの、ストックしていたコスメなどはまだオーガニック商品ではありませんが、新しく買いかえるものはオーガニックコスメを選ぶようにしています。
認定マーク付きのオーガニック商品には環境・体に悪い成分は基本的に入っていません。マイクロプラ・シリコン・パラフィンなど効果をより出すために使われる、健康・環境に害のあるものを避けることで地球を守ることができます。
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5. 歯ブラシはプラ製を避ける
歯ブラシは木製か竹製を使っています。竹は成長が早いエコな植物であり資源です。歯ブラシも一番主流なのはプラスチック製のものではないでしょうか?プラスチックは主な原料が石油という「限りある資源」であることや、製造・使用・リサイクルまでCO2をたくさん排出すること、海洋汚染・・・などたくさんの問題があるプラスチックの需要を少しでも減らすことがより良い未来につながります。
6. エスプレッソマシーンで淹れるコーヒー
さて顔も洗ったし朝ごはんの準備にとりかかります。私が毎朝飲んでいるのはエスプレッソマシーンで淹れるコーヒー。コーヒーかす以外のゴミを出さないことで、他のカプセル式(プラのものは本当に避けてほしい)やフィルター式のカフェマシーンよりもゴミを減らすことができます。
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7. 手作りの朝ごはん
私の朝ごはんは基本的にミュースリ―。これを自分で作ることでゴミを減らすことができます。その他にも自分でパンを焼けば、市販のパンの包装のゴミは減らすことができたり、なんでもかんでも買うのではなく、自分で用意することで多くのゴミは減らすことができるのです。
ゴミを燃やすにはエネルギーが必要で、そのエネルギーを作るには資源が必要です。燃やせばCO2が排出されます。
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8. ゴミはしっかり分別
ゴミは正しく分別することで、リサイクルされる可能性が高まり、新しい資源の需要を減らしてくれます。逆に正しく分別しなければ、新しいものをまた生産しなければならないので、新しい資源が必要になります。
9. お弁当とマイボトルにドリンク
さあ仕事に向かう時に必ず持って行くのはマイボトルです。紙・プラ製のコップを避けることで使い捨てのゴミを減らすことができますよね。お弁当はお弁当箱に、簡単なサンドウィッチなどはタッパーやみつろうラップなどに入れて持って行きます。一食分をテイクアウトやコンビニで済ませるよりもゴミを減らすことができます。
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10. なるべく自転車、公共交通機関を使う
移動は基本的に徒歩や自転車・公共交通機関を使っています。車の利用を避けることで排気ガスを削減でき、公共交通機関は乗り合いという意味で環境にかける負担を軽減させます。
11. お買い物にはマイバックを持参
マイバックは玄関にかけておいて忘れないようにして買い物に持って行きます。プラ・紙の需要を減らし、ゴミを減らすことができますよね。
12. 買い物リスト
買い物リストを事前に用意して無駄な買い物を増やしません。
13. 包装少ないのものを選ぶ
包装(パッケージ)が多いもの・小分けになっていないものを選んでゴミや無駄を減らします。過剰包装は製造者の意志ではなく、消費者が求めた形なのです。需要を減らすことで過剰包装は減るので、包装を少ないものを選んでゴミを減らしませんか?
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14. なるべく地元のものを選ぶ
自分の住んでいる地域でできた食材や、それがなければドイツ国内、それがなければヨーロッパ内となるべく近くで生産・製造されたものを選ぶようにしています。
地域活性化の意味もありますが、 輸送経路が短ければ短いほど環境にかける負担は軽減されるのです。
15. プラに入れない
野菜などを入れるポリ袋は一切利用しません(ドイツではほとんど見かけなくなったけど)。またなるべくプラ包装の商品も避けるようにしています。最近はプラに見えて石油原料ではない、自然素材を使った素材の包装も多くあるので表記を見たり調べたりして、環境に悪いものは避けます。
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16. オーガニック商品を選ぶ
食材は約95%オーガニック(有機)商品を選んでいます。オーガニック商品の中にもグレードがありますが、ドイツは基本的にそれらが手頃な値段で手に入れることができるので、オーガニック中心の食生活は日本よりはハードルが低いはずです。
オーガニック商品は身体に良いだけではなく、環境・動物の負担も少ない商品です。
17. 見切り品をチェック
賞味期限の近くなった見切り品を買って、可能であれば冷凍しています。売れ残って廃棄になれば、それにかかった資源・エネルギーなどが無駄になり、それを燃やすために資源・エネルギーを必要とします。見切り品はお財布にもやさしいです。
18. 布製品もオーガニックや環境にやさしい製品を選ぶ
衣服・タオル・ベッドリネンなど布製品も新しく買うときには、環境にやさしい素材を使ったものを選ぶようにしています。
19. 長く使うこと・リユースのセカンドハンド
今持っているものは長く使えるように大切に扱うことや、家具の多くはセカンドハンドショップで値段以上の価値のあるものや現在買うことのできないデザインのものを探すようにしています。
無駄にたくさんのものを買うことも廃棄物を増やしてしまうことにつながるので、長く使うことは環境への負担を軽くします。また、自分の要らなくなったものでも他の人が必要とするかもしれない、セカンドハンドショップで売買することはリユースにつながります。
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20. どこからやって来た商品かチェックする
商品を購入する時は、それが一体どこからやってきたものかを必ずチェックします。なぜなら安価な商品の裏には劣悪な労働条件で働かされていたりと人権問題が隠されていたり、生産効率を優先させて生産国の住人の健康被害・生活を困難にさせていることもあるので、どこで・どんな環境で作られたものなのかのチェックは環境や人権を守る上で欠かせません。
【サスティナブルな生活】35のこと・前編のまとめ
朝起きてからお買い物編までをまとめました。少し長くなったので後編は寝るまでのルーティーンをお届けします。 少しでも参考になれば嬉しいです!