公開日 2021年5月12日 最終更新日 2023年12月27日
【ドイツの朝食】といえば、皆さんはどんな朝食を想像しますか?ごはん・お味噌汁・焼魚・・・では、もちろんありません!!
ドイツのホテルの朝食を食べたことがある人であれば、想像しやすいかと思いますが、歯ごたえのある味わい深い硬いパンや種子類が付いたパンなどに、ハムやチーズをのせて(はさんで)食べます。ゆで卵からスクランブルエッグ、焼いたベーコン・ソーセージなどを一緒に食べます。
そしてこの記事でご紹介したいのは、ドイツのホテルの朝食ビュッフェにも必ずと言っていいほど置いてある、Müsli(読み方:ミューズリ 又は ミュースリ)です。
- オートミール
- コーンフレーク
- ドライフルーツ
- 種子類
- ナッツ
などが混ざったシリアルの一種を、
- 牛乳
- 豆乳
- ヨーグルト
- フルーツジュース
などと一緒にした食べ物のことです。
もくじ
ドイツでよく朝食に食べられる、Müsli(ミュースリ・ミューズリー)
ミュースリ(ミューズリー)発祥のスイスでは、フォンデュにつぐ有名な食べ物と言われているそうです。
ドイツでも朝ごはんや軽食にミュースリを食べる人はパンと比べればまだまだ少ないものの、多くの人が家に常用している食品のひとつでもあります。
ミュースリ・ミューズリーの歴史
現在ミュースリと言われているものは、元をたどると、Birchermues(ビルヒャームース)という名前の食べ物であったようです。
スイスのAargauerという州の医者兼、栄養改革家の、Maximilian Osker Bircher-Benner(マキシミリアン・オスカー ビルヒャー=ベンナー)という人が、1900年に発展させたと言われています。
発展・・・というのも、彼がアルペンの山を登山した時に、そこのHirte(羊飼い)と知り合い、Rohkostmahlzeit(生の食材を使った料理)を御馳走してもらった時に出会ったのが、後のBirchermuesと名付けられる料理でした。
- やわらかいオートミール
- すりおろしりんご
- すりおろしナッツ
- レモン汁
- コンデンスミルク
なんだか離乳食のような料理ですが、今でもオートミールを水やミルクと煮込んでやわらかくして食べる人は多いです。個人的にはふやふやのコーンフレークが好きじゃないように、オートミールもふやふやが苦手なのでやわらかくせずに食べています。
※この時代は殺菌された牛乳がなかったので、コンデンスミルクを使っていました。ダイエット食品として、彼自身も好んで食べていたそうです!
そこから、
- 1920年代にレストランで、ベジタリアンメニューとしてスイスで広まり有名になる
- 1940-1950年代夕食として、この頃からコンデンスミルクの代わりにヨーグルト・牛乳を使うようになり、現在のミュースリ・ミューズリに近づく
- 農場・刑務所・修道院・軍部でも、日常的にミュースリ・ミューズリが食べられるようになる
- その後多くのお店が商品化し、現在のミュースリ・ミューズリとなっていきました。
現在販売されているミュースリ・ミューズリー
現在のミュースリは、シンプルなものから砂糖やハチミツで甘く加工されたもの、ドライフルーツ・ナッツや、チョコレート・ココナッツなどがミックスされたものまで、種類はとっても豊富です。
去年ベルリンでエコな商品、Nachhaltige Produkte(持続可能商品)のたくさんの店舗を取り扱った、Umwelt(環境)Weihanchtsmarkt(クリスマーケット)で、ミュースリを出している店舗Hafer Zeitがありました。BIOのミュースリで、そこにはフルーツ・ナッツ系のミックスはもちろん、
- 生姜
- チリ
- カレー
- コーヒー
などを使った、普段は目にしないようなミュースリが置いてありました。
お店の人がとても親切で、試食とともに紹介してくれました。そしてちゃっかり、カレーとチリを2パック購入しました。
ドイツのBIO商品って何?という方は下の記事を読んでみてください。
我が家のミュースリ・ミューズリー
お友達の家に朝食に行くと、色んなミュースリに出会ったり、こんなのも合うんだ!と発見があります。
うちは最近色んなミュースリを買って味を変えています。最近は・・・
- Haferflocken(オートミール)
- Hafer Crunchy(オートミールのクランチ)
- Nüsse+Trockenobst(ナッツ類とドライフルーツ)
- Kokosraspel(ココナッツをすったもの)
- Joghurt(ヨーグルト)
- Obst(フルーツ)
- Honig(ハチミツ)
ふやふや嫌いの私は、ヨーグルトとの組み合わせとってもお気に入りです。
お気に入りのミュースリ・ミューズリーを自分で作ろう
今回はミュースリを紹介してきましたが、意外と簡単に自分好みのミュースリを作ることができるんです。基本は、オートミール。ドイツでは1kgのパックが2ユーロ弱で買えちゃいます。
●ちょっとドイツ語・・・TL(Teelöffel)=小さじ、EL(Esslöffel)=大さじ、Prise=少々
Schoko-Müsli(チョコレート・ミュースリ)
Rezept ※man muss nicht die Ofen vorheizen lassen.
- Alle Zutaten außer trockene Obst in einer Schüssel gut vermischen.
- Das Granola gleichmäßig auf einem Ofenblech verteilen und ca. 20-25 min. im Ofen bei 170 Grad (Umluft 150 Grad) backen, dabei manchmal das Granola umrühren.
- Nach dem Backen trockene Obst zusammen vermischen und abkühlen lassen.
- ドライフルーツ以外を混ぜる
- 鉄板の上に材料を均等に広げて、170℃(換気付きは150℃)のオーブンで20~25分焼く(時々混ぜる)
- 焼きあがったらドライフルーツを混ぜて冷ます
Curry-Müsli(カレー・ミュースリ)
自分でどうにか作れないかと、レシピを考えたところ、すごく簡単で美味しかったのでぜひ作ってみてください!
- 150g Haferflocken(オートミール)
- 2EL Curry Pulver(カレー粉)
- 3EL Pflanzlicheöl(植物性オイル)
- 3EL Agavensirup(アガベシロップ)
- Prise Salz(塩)
- 25g gehackte Nüsse(ナッツ類)
- 25g trockeneobst(ドライフルーツ)
- 1/2EL Kreuzkümmel(クミン)
- 1/2EL Koriander(コリアンダー)
- 1/2EL Kurkuma(ターメリック)
- 1/2TL Süßer Paprika(甘いパプリカ)
- 1/2TL Ingwer pulver(生姜パウダー)
- Prise Kardamom(カルダモン粉)
- Prise Pfeffer(こしょう)
- Prise Nelken(クローブ)
- Prise Muskatnuss(ニクズク)
Rezept ※man muss nicht die Ofen vorheizen lassen.
- Alle Zutaten außer trockene Obst in einer Schüssel gut vermischen.
- Das Granola gleichmäßig auf einem Ofenblech verteilen und ca. 20-25 min. im Ofen bei 170 Grad (Umluft 150 Grad) backen, dabei manchmal das Granola umrühren.
- Nach dem Backen trockene Obst zusammen vermischen und abkühlen lassen.
- ドライフルーツ以外を混ぜる
- 鉄板の上に材料を均等に広げて170℃(換気付きは150℃)のオーブンで20~25分焼く(時々混ぜる)
- 焼きあがったらドライフルーツを混ぜて冷ます
Zimt-Müsli(シナモン・ミュースリ)
- 150g Haferflocken(オートミール)
- 2EL Zimt(シナモン)
- 3EL Pflanzlicheöl(植物性オイル)
- 3EL Agavensirup(アガベシロップ)またはハチミツ
- Prise Salz(塩)
- 25g gehackte Nüsse(ナッツ類)
- 25g trockene Obst(ドライフルーツ)