公開日 2021年5月10日 最終更新日 2023年12月27日
違う記事では、ドイツの朝食でよく見かけるMüsli(ミュースリ・ミューズリ―)について紹介しました。
それでもやはり群を抜いてドイツの朝食で人気なのが、パンです。その証拠に、日本でいう街の人口とコンビニの同じくらいの比率で、ドイツの街の中にパン屋さんがあると言っては過言ではないくらい、パン屋さんの数が多いのです。
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もちろん朝食以外にも、昼食・軽食・夕食までパンの登場頻度はとっても高いです。この記事では、そのパン(作り)に欠かせない材料である、酵母(イースト)について紹介しています。
パン作りに欠かせないHefe(イースト)
ドイツでは2020年4月、コロナウイルスの影響で店頭でよく売り切れている商品が色々ありましたが、酵母(イースト)もその中のひとつでした。理由は定かではありませんが、おそらく、おうちでパンを作る人が増えていたのではないかと思っています。もちろん今現在は簡単に買うことができています。
酵母(イースト)とは?
Hefe(酵母・イースト)は、単細胞の菌類(微生物)で発芽と分裂を通して増殖していきます。酵母(イースト)はパン作りに使われるだけでなく、例えばビールやワインの生産にも欠かせない、人間の生活を助けてくれる菌のひとつです。
不思議なことに、イーストというと、パンを連想し、同じ言葉である酵母を使うと、ビールやワインを想像しやすくなるのは私だけでしょうか?
Hefen(酵母・イースト)は古代からすでに存在し、アルコールやパン焼きなどに酵母・イーストを利用していたそうです。
イーストを使わずに、ベーキングパウダーや重曹を使ってふくらますものもありますが、やはりイースト(酵母)を使ったパンは香りも味わいも良いので、どうせなら(時間があれば)イーストを使ったパンを作りたいですよね。
手作りパン用の酵母(イースト)を作る
冬場は夏に比べて湿気も少なく、パン作りには向いています。しっかり水分量を守れば初心者の方でも割と簡単に作ることができます。ドイツで少し話題になったHefe(酵母・イースト)を自分で増やす方法を紹介します。
材料
- 7g ドライイースト・・・又は21g 生酵母・イースト
- 100ml 水
- 100g 小麦粉(スペルト小麦でも可)※全粒粉は使わない!
- 15g 砂糖
※生イーストとドライイーストの比率は約3:1です!
作り方
- 大きなボウルに全ての材料を入れ、均等にしっかり混ぜます。
- ボウルに蓋をして温かい場所で、完全に大きくなるまで発酵させる。それぞれの環境によりますが、大体1-2時間くらいが目安です。
※確実に菌をたくさん増やしたい方は、一晩ねかせるなど長く発酵させてください。 - 出来上がったものを細かくちぎって冷凍庫で保存し、使いたい時に解凍して使ってください。
※製氷皿に入れ分けるのがゴミも減らせるのでおすすめです。
製氷皿は氷を作れるだけではありません。長期保存のできる調味料を作ってみませんか?ぜひ下の記事からチェックしてみてください。
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酵母(イースト)の使用を減らしてエコに
こうして自分で酵母(イースト)を作ると、お財布にも優しく、ゴミを減らすことで環境にも優しくパン作りができます。
自分で作るのが面倒だ!という方にはパン作りの際、酵母(イースト)を減らしより長く発酵させることで、使用料を減らす方法もあります。
元のレシピで、500gの小麦粉に対して14gのドライイースト又は、42gの生酵母(イースト)を使うと示されている場合は、2-4gのドライイーストか、5-10gの生酵母(イースト)に減らし、より長く発酵すると良いです。
大体1次発酵は発効前の倍の大きさになるくらいまでさせる、というレシピが多いので、発酵後の目安を参考に待つと良いでしょう。