公開日 2021年4月28日 最終更新日 2023年12月27日
寒いドイツはロックダウンが強化され、今年はクリスマスマーケットの香りを恋しく思う人も少なくないはずです。あのシナモン・スターアニス(八角)・チョウジなどの香りはクリスマスマーケットや寒い冬を連想させる香辛料でもあります。
日本でもご存知の方が多いであろうグリューワインは、それらの香辛料とワインを煮込んだホットワインです。では、プンシュ(Punsch)はご存知でしょうか?このプンシュ(Punsch)もまたグリューワインに使われるような香辛料を使った飲み物です。
この記事では、アルコールフリーのプンシュ(Punsch)、キンダープンシュ(Kinderpunsch)をレシピとともに紹介しています。寒い冬にぴったりのホットドリンクをおうちでぜひ作ってみてはいかがでしょうか?
もくじ
プンシュ(Punsch)とは?
プンシュ(Punsch)とは、もともとインドで生まれた5種類の材料から作られたミックスアルコールドリンクのことです。伝統的なレシピは下の材料5つに香辛料を加えたものです。(参考:Wikipedia.de)
- Arrak(お酒)
- 砂糖
- レモン
- 紅茶
- 水
プンシュ(Punsch)の歴史
英国のイーストインドカンパニーのイギリス人船乗りがヒンドゥー語のPantsch(これが5という意味)という飲み物をインドで知り、これをPunchと呼んだそうです。
17世紀にヨーロッパにこのPunchがヨーロッパに持ち込まれ、1735年ドイツ語でPunsch(プンシュ)と名付けられました。その当時のレシピは以下の通り。
- ブランデー
- 水
- 砂糖
- ポメランツェ(苦いオレンジ)
- ナツメグ
温められて飲まれていたPunsch(プンシュ)ですが、18世紀には冷たい飲み物としても広まりました。
アルコールフリーのプンシュ、キンダープンシュを作ろう
キンダー(Kinder)はドイツ語で子どもたちという意味で、あの有名なタマゴ型のチョコレートに小さなおもちゃが入っているキンダーサプライズでその単語を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
ドイツで親しまれているTee(お茶)はブレンドティーを含めるとその組み合わせは無限にあります。そんなTee(お茶)を使って寒い冬にぴったりの温かいプンシュを作りませんか?
キンダープンシュのバリエーションはたくさんありますが、基本のレシピを知ればお好きなジュース・紅茶を使ってお気に入りのキンダープンシュを見つけられるかもしれません。
キンダープンシュの基本の材料
アルコールを使わないので、その代わりにジュースや水を使います。その他に欠かせないのは香辛料や柑橘系のくだものです。砂糖ははちみつや他のシロップで代用も可。
- 水分(水やジュース)
- 糖分(砂糖やはちみつ)
- 柑橘系のくだもの
- 紅茶
- 香辛料
りんごのキンダープンシュ
材料 3~4杯分
350ml りんごジュース
300ml 水
1つ オーガニックのオレンジ
大さじ1 はちみつ(※ヴィーガン用は砂糖や砂糖の代用品)
2本 シナモンスティック
2パック 紅茶
※オーガニックのオレンジを使うことで皮まで安心して使うことができます。
※使う紅茶はチョウジ・スターアニス・ショウガ・ターメリックなど香辛料が入ったものやチャイがおすすめです。フルーツティーを使うのもスタンダードで◎
作り方
- オレンジを熱い水で洗い、皮のオレンジの部分のみを包丁かピーラーで剥く
- 鍋にジュースと水、1.の皮とシナモンスティック、はちみつを入れて火にかけ沸騰させる
- 沸騰したら火から外して紅茶を入れて15分ほど待つ
- オレンジを搾って3.に入れて温めなおして完成!
※コップに注ぐときはフィルターなどを通してオレンジの皮や香辛料が入らないようにしてください。
オリエンタル・キンダープンシュ
材料 3~4杯分
300ml ココナッツミルク
300ml 100%オレンジジュース
大さじ1 レモン汁
大さじ2 はちみつ(※ヴィーガン用は砂糖や砂糖の代用品)
大さじ1 ターメリック
1パック チャイ
作り方
- 鍋にココナッツミルクを入れ火にかけ、しっかりと加熱したらチャイを入れて15分ほど待つ
- 1.に残りの材料を入れ、しっかり混ぜてもう一度温めたら完成!