公開日 2022年2月15日 最終更新日 2023年12月27日
ドイツでは一人当たり年間約75kg、日本では約45kgの食品が廃棄されているとされていています。
(参考:SCHLUSS MIT DER LEBENSMITTELVERSCHWENDUNG/ 食品ロスについて知る・学ぶ)
まだ食べることができるものを捨ててしまう食品を「食品ロス」と言いますが、食品ロスは環境保護の面を考えてもとても深刻な問題となっています。
あなたは食材や食品を捨てないように注意して生活していますか?
もくじ
食品ロスを救済
まだ食べることができるのに廃棄されてしまう食品は単純に「もったいない」ですが、そのもったいないの一言で片付けられないくらいのエネルギーが無駄に消費されているのです。
例えばお弁当。これを作るの過程で様々なエネルギーと資源を考えてみましょう。
- 食材を育てるための水・肥料
- 育った食材を輸送するエネルギー
- 調理する過程に必要なエネルギー
- お弁当箱の製造・輸送にかかるエネルギー
- 出来上がったお弁当を保存する為のエネルギー
そしてこれらが廃棄されるとなると、上に必要となったエネルギー・資源は無駄となり、
- 廃棄される場所までに輸送するエネルギー
- 廃棄の際に必要なエネルギー
とさらに多くのエネルギー・資源が必要となるのです。
そんな食品ロスを減らすためにはそれぞれの企業の取り組みは欠かせませんが、この記事では個人単位でできる4つの行動についてまとめまています。
1. 食品救済アプリ・サイトを使う
例えば私が日常的に利用しているTooGoodToGoはヨーロッパで普及している食品救済アプリのひとつで、廃棄直前の食材や食品を定価の約1/3の値段で救済(購入)することができます。
ドイツ国内でもたくさんのスーパーマーケットやレストランなどと提携しているので、救済できる商品は様々です。
スーパーマーケットであれば、野菜・果物の詰め合わせや、サプライズバックという名のスーパーに売っているものなら売り物にならなくなった調味料から冷蔵食品までランダムに入っているものもあります。
レストランでは余ったメニューなど、チョコレート屋さんが売れ残った季節限定商品など様々な商品を購入することができるのです。
そんな幅広いお店・レストランが提携している中でも圧倒的に多いのはパン屋さんです。日本のコンビニの数くらいあると言っても過言ではないパン屋さんの商品はその分たくさん目にします。
しかし毎日こんなにも捨てられようとされているパンがあるのかと思うと少しゾッとしますし、もちろん加入していない店もたくさんあるわけなので、救済されずに捨てられているものは残念ながら想像よりももっと多いのでしょう。
Foodsharing🇩🇪
foodsharingはドイツ・ベルリンで誕生した団体で、これもまた売り物にならなくなった食品を救済するためのものです。今ではドイツ以外にもオーストリア・スイスの企業も参加しています。
他のアプリとの大きな違いは、会員費もかからず全て無料であること。登録の際にクイズがあり、それを通してfoodsharingについて学ぶことができるようになっています。
2. 割引商品を購入する
アプリなどを使わなくとも、例えば閉店間際のスーパーマーケットにも割引商品が陳列されているところを目にすることもありますよね。そんな商品を購入することも食品救済につながります。
大抵のものは冷凍できるので、その日に消費できなくても冷凍しておけばまた後日解凍して食べることができるので、割引商品を購入することも食品ロスを減らすことにつながります。
3. 気になった企業に直接お願いする
少しハードルは上がりますが、閉店前の割引などを行わないお店や企業に問い合わせてみることも、食品を救済することにつながる可能性もあります。
食品ロスについて考えていると、この余った食品は一体どこに行くのだろう?と疑問を持つこともありますよね。そんな時は問い合わせることで、そのお店がアクションを起こす可能性は0から少しは増えます。
4. 買い物・消費を個人で気を付ける
企業などの大きな団体が食品ロス削減に積極的になることは、環境にも大きな影響を与えることは間違いありませんが、一人一人の行動でもその数が増えていけばやがて大きな影響へとつながります。
例えば買い物に行く時に無駄なものを買わないように買い物リストを作ること、買ったものを捨ててしまわないように作り置き、冷凍したりすることなど、些細なことで食品ロスは削減できます。
TooGoodToGoアプリを使った感想
上の投稿はオーガニックスーパーマーケットのパンとフルーツ&野菜の商品で、どちらも500円ほどなので合わせて1000円くらいでした。(2022年2月現在)廃棄間際で新鮮ではないと言えども、この量のオーガニックの商品を1000円で購入・救済できるのはとてもお得ではないでしょうか?
アプリを使い始めて1年以上経ちますが、初めは色んなお店の商品をお試しで購入・救済していましたが、店によって表示された値段の価値があるものとないものがあるので、お気に入りの店を見つけて、主にその店で買い物するようにしています。
毎回購入したものに対してアプリが評価を求めてくるので(義務ではない)悪い経験をした場合そこにコメントすることもできるので、サービス向上にもつながります。それは内容に限らず、店員の態度・商品をもらう早さなども評価することができます。