公開日 2021年4月21日 最終更新日 2023年12月27日
エコ先進国のドイツですが、スーパーマーケットでは様々な日本との違いを目の当たりにします。日本の過剰包装は世界的にも有名で、野菜や果物がほとんどプラ包装されています。
もちろん大事な食材を良い状態で保つには、プラのように保存力が高い上に軽い包装が向いていますが、現在どれもこれも包装されていることが一般的になっている傾向にあります。
この記事ではドイツのスーパーマーケットでは食材にどんな環境保護を考慮した包装がされているのかを紹介しています。
エコバックから【タッパー】まで?!ドイツの究極のエコな包装しない店
もくじ
野菜や果物は基本的に個包装されていない
ドイツのスーパーマーケットでは野菜や果物が、個包装されている商品の方が少ないと言っても過言ではありません。包装されていないものは量売り・数売りで購入でき、まとめ買いできるものはネットに入っていることが多いです。
日本でよく見かける透明のプラ包装はどんなものに使われているかというと、傷みやすいサラダ菜などです。
さらに環境を思ったオーガニックスーパーマーケット
BIO(オーガニック)スーパーマーケットはもちろんその商品自体が環境保護を配慮したものなので、包装にも様々な工夫が施されています。基本的に野菜は個包装されているものはなく、好きな量・数を袋に詰めるスタイルです。お店にポリ袋は置いておらず、全て再生紙の紙袋です。
ヨーロッパの【BIO】ビオとは何?安心安全なオーガニックで地球を守る
せっかく環境を思ったオーガニック食材であるのに、プラ包装でしっかり包装されてしまうと悲しいですよね。もし普段購入しているオーガニック商品にプラ包装されていれば、包装をなくしてほしいと要望するのも良いかもしれません。
なるほど!最近見かけたトマトの包装
BIOのスーパーマーケットでなくとも、それぞれのスーパーマーケットオリジナルのBIO商品を持っていることがほとんどです。BIOの商品は包装まで気を使った商品が多い中、ドイツスーパーマーケットのREWE(レーヴェ)オリジナルBIO商品は上の写真のような工夫がほどこされた再生紙の容器にチェンジされていました。
プラ包装を使わずに繊細な商品を保存・トランスポート・品出しまで扱うためには様々な工夫が必要ですね。
個包装の代わりに○○で止めちゃう
個包装されていないからといって、全てバラ売りなのではなく、ねぎやラディッシュは輪ゴムや紐で止められていたり、バナナやズッキーニはテープで止められていたりすることもあります。
BIOのヨーグルト・生クリーム
紙とプラが簡単に分けられるように紙のパッケージをはがせるスタイルがBIOの商品は主流です。分別がしやすいこともありますが、リサイクルにも向いていますよね。
横に倒せる牛乳パック
牛乳パックは日本のもののようではなく、横に倒してもこぼれないようにプラスチックの蓋で開封できるようになっています。横に倒して保存できるため、冷蔵庫の収納にもあまり困りません。
でも分別が面倒なんじゃないの?と気になるかと思いますが、ドイツでは全ての部分をプラゴミとして黄色のゴミ箱へ捨てることができるのです。
チーズの包装もシンプル
チーズもまた日本のように1回分サイズが個包装されているものは少なく、スライスチーズはまとまって1パックに入っていたり、固形チーズもラップにくるまって販売されています。
オーガニックの小売店や大型スーパーマーケットでは大きなチーズがショーケースに置かれていて、それを量り売りしてくれるので過剰包装は避けることができますよね。
卵のパックも違う!
まずドイツにはプラの卵パックはありません。主に6か10個入りの卵が再生紙からできたパックが主流です。
粉類の包装は紙
小麦粉や粉系の商品は基本的に紙で包装されているので、プラで包装されているのものは見かけたことがありません。
チョコレートやクッキーのお菓子も簡易包装
日本のようにお菓子の過剰包装はありません。もちろんプラゴミが多く出てしまうものも中にはありますが、板チョコレートでもプラ1枚で包装されたもの・可燃ゴミとして捨てられるバイオプラに包装された商品をさらに紙パックされているものなどがあります。
おまけ:アイス屋さんのサスティナビリティ
ドイツでは近年サスティナブルな取り組みをしていない企業の方が少ないと感じるほどに、たくさんの企業がサスティナブルな取り組みを行っています。
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